「プーと大人になった僕」を見てきた。(ネタバレ無し)
先日公開された「プーと大人になった僕」を見てきた。
大人になったクリストファーロビンと何一つ変わらないプーが再開しすっかり大人の社会の悪?に染まりきったロビンの心に変化を与えていくお話。
前半はロビンがどのような環境の変化を通して大人になっていったかが語られていく。
その描写が本作の中で1番見ていて辛い。
働き方改革やなんやと今世間では騒がれているけど、その答えをディズニーが提示しに来たかのような絶妙なタイミングで公開されたような気がする。
僕自身もかつては自分の実力と立場だけではどうにもならない大人の事情に動かされていた時期があり(迫った納期に何日か徹夜し、休みであるはずの土日も仕事に出ていた時期があった)その頃の心境と重なる。ロビンの心境が手に取るようわかる。
そしてそのロビンを見る、ロビンの奥さんや娘の心境にもとても同情できる。登場人物みんなの気持ちがわかるからとても心が動かされる。
さらにみんながお互いを思い合いながらもお互いへの言葉が届かないのが歯がゆい。
プーさんという作品のテーマ上、作品で伝えたいメッセージは多くの人が察するかもしれないが、そこはディズニー。
ロビンは家族やプーとその友達を大事にしつつ、今の仕事の状況を打開する策を提案するのである。
子供がいる大人もいない大人にも勧められる作品だった。